煩悩まみれの日々の中で気付いたことを書き連ねてます。インコ達が天使のように舞い降り、煩悩が消えるかと思いきや、新たにインコ欲が加わっただけ。インコに関する記事も多めです。

煩悩天国

小さくて浅い傷はキズパワーパッドによる湿潤療法がおすすめ

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うちのインコ達はまだ噛む癖が抜けないので、小さな傷が絶えません。

上の子達がそろそろ2歳になる中、だいぶん手の傷は浅くなり数も減りましたが、それでも手が無傷な状態である期間は短いです。

常に絆創膏のお世話になっています。

絆創膏と言っても、ピンキリあって、僕がインコの噛み傷に使っているのは、近所のドラッグストアのオリジナルブランドの激安品。インコのお世話や炊事をしていると、一日に何度も貼り換える必要が出てくるので、ジョンソンエンドジョンソンの高級品なんて、もったいなくて。。。

キズテープ 100枚入り

でも、それだと完治するまでに時間が余計にかかることは分かっているんです。

絆創膏を使っていると、貼っていないよりはマシですけど、ガーゼ部分に水分が吸い取られて傷口が乾燥してしまうので、どうしても治りが遅くなってしまうんです。

では、ジョンソンエンドジョンソンの高級絆創膏なら治りが早いのかと言えば、実はそんなことはありません。絆創膏はしょせん絆創膏。(※でも、フィット感は最高ですし、水に濡れても剥がれにくいので、頂けるものならジョンソンエンドジョンソンの絆創膏を使います!)

では、なにを使えば一番傷口の治りが早いのかと言えば、それはキズパワーパッド!

キズパワーパッド スポットサイズ ジョンソンエンドジョンソン

キズパワーパッド スポットサイズ ジョンソンエンドジョンソン

キズパワーパッド スポットサイズ ジョンソンエンドジョンソン

こちらもジョンソンエンドジョンソン。さすが!

お高いですけど、効果は抜群!!

僕がインコに噛まれた傷には使いませんが、うちのこどもが噛まれたり、顔や目立つ場所に擦り傷が出来た場合は必ず使います!

なので、我が家にはスポットタイプ(10枚入)を常備しています。

 

傷口の治りが早いというとちょっと胡散臭い感じもしてしまいますが、実際早いんです。

でも、もっと正確に言うと「傷口が本来の早さで治る」ということで、実は消毒液(赤チン・マキロン・オキシドール含む)ガーゼ&テープ絆創膏などは、傷の治りを早めるどころか、傷の治りを遅らせていたのだということが最近は知られつつあります。

キズパワーパッドの治りが早い理由は湿潤療法(モイストケア)

湿潤療法(モイストケア・モイストヒーリングとも言います)が世に出てきたのは、それほど古くありません。

僕たちがこどもの頃は勿論、ある程度大きくなってからも、擦り傷を作ったら

  1. 傷口を化膿させないためによく消毒する
  2. ジクジクした傷口から出る浸出液をガーゼをあてることで吸い取らせる

こんな手当をされていました。

僕がこどもの頃はガーゼも貴重だったのか、かなり大きな傷でも「赤チン(死語ですか?)」塗って、開放されてました。

いかにも「転びました」って世間にアピールする赤チンの跡が嫌で、透明なマキロンのCMが盛んにTVに流れていたころ、マキロンに憧れていました。

ですが、そのマキロンも所詮赤チンと同じで、もっと言えば、オキシドールで傷口を消毒して医療用のガーゼとテープを使って丁寧に手当てをされることも大差はありませんでした。

全て傷口の治りを遅らせてしまっていたんです。

消毒は細菌よりも自分の細胞を破壊してしまいます

細菌を殺す目的で使う消毒液ですが、これは「肉を切らせて骨を切る」戦法なので、ターゲットになる細菌だけではなく、自分の細胞も殺してしまいます。

しかも、残念なことに、細菌よりも傷によってむき出しになった自分の細胞の方が弱いため、消毒することでより大きなダメージを受けてしまいます。

それで傷口の治りが遅くなってしまうんです。

そもそも皮膚には常在細菌への強い耐性があります。

浅く小さな傷の場合は、傷口をしっかりと水で洗い流し、異物や皮膚の残骸を洗い流しておけば、元々の皮ふの耐性で消毒をしなくても細菌感染症を起こすことは少ないと言われています。

ガーゼ・絆創膏で傷口を乾燥させると傷口の細胞を再生するための細胞成長因子が吸い取られてしまいます

真皮と呼ばれる組織までの浅い傷の場合、皮膚に傷が出来ると血が止まった後にジクジクとした汁が出てきます。

昔はこれが「化膿」の証だとされて、ガーゼや絆創膏を当てて、常に汁を吸い取るようにされていたわけです。そして、汁が出なくなって、カサブタができることが治癒への一歩だと思われていました。

ですが、実はこれが大きな間違いだったんです。

傷が出来た時に止血するために集まった血小板から細胞成長因子が分泌されて、傷口を修復する繊維芽細胞や細菌や死んだ細胞を取り除く好中球が呼び寄せられます。また、好中球と同じように細菌や死んだ細胞を取り除くマクロファージからも細胞成長因子が分泌されて、繊維芽細胞を増殖させます。

実は、昔は「化膿」の証だと思われ、ガーゼで吸い取らせていたジクジクした汁の中には、傷口の細菌増殖を抑え、皮膚の再生を促す細胞成長因子が含まれていたんです。いわば細胞培養液だったんです。

ですから、見た目は悪いですけど、ジクジクした汁をガーゼで吸い取って、傷口を常に乾燥した状態に保つことは、却って傷の治りを遅くしてしまっていたわけなんです。いったい何をやっていたんでしょう。。。

そして、昔は「治癒」の証だと思われていたかさぶたですが、「治癒」の証などでは全くなくて、

  • 表皮細胞が傷口を覆って完治するのを邪魔する
  • かさぶたで細菌が繁殖してしまい、傷が化膿する原因となる

と全くいいところがありません。

昔は「かさぶたは剥がさないこと!」と言われていましたが、これからは「かさぶたは作らない!」時代です!!

傷口を早く治すには「消毒しない&乾燥させない」が重要ですよ!!

真皮までの浅くて小さな傷の場合、早く治すポイントは、

  • 消毒しない
  • 乾燥させない

とです。

ただ、消毒液は使う必要はありませんが、傷を水道水の流水(滅菌水である必要はありません)でしっかりと洗って、

  • 異物
  • 汚れ
  • 皮ふ組織の残骸

を取り除きます。それが不十分だと細菌増殖⇒化膿の原因となりますので、これには注意が必要です。

その上で、キズパワーパッドを使用上の注意をよく読んで理解した上で貼ります。

キズパワーパッドは、

  • 傷口を乾燥から守ってくれる
  • 出過ぎた浸出液を吸い取って保持することで細胞増殖に適した環境を保ってくれる

機能によって、傷口の治りを早めてくれるんです。

キズパワーパッドを使う上での注意点もあります

キズパワーパッドに限らず、医療機関ではなく、自分で行う湿潤療法全般に言えることなんですが、誤った使い方によって破傷風や敗血症などの命に関わる疾患を引き起こす恐れもありますので、注意が必要です。

どこまで自分で手当てしてもいいのかは線引きが難しいのですが、

  • 刃物などによる深い傷
  • 異物(砂・泥・トゲなど)が傷の中に残っている傷
  • 動物に咬まれた傷
  • さびた釘や木片・竹などを刺した傷
  • 既に傷の周りが赤くなっている場合

などの傷は病院で治療を受けなければなりません。

無難な線引きとしては、

真皮までの浅くて小さな傷で、傷の中が綺麗に洗えているものに限定

とするのが安全です。

また、傷の治療中に

  • 傷が熱を持っている
  • 傷の周辺が赤く腫れている
  • 痛みが出ている

などの症状が出て来た場合は、傷口が化膿していますので、早急に医療機関を受診して、抗生剤などによる治療を受けてください。

これは消毒液&ガーゼの頃でも同じですので問題はないと思いますが、キズパワーパッドを使った湿潤療法でも万能ではありませんので、十分にご注意ください。

医療機関に行くべきと言われる「動物に咬まれた傷」の「動物」はインコを含むのでしょうか?

インコの前に、この「動物」が人間を含むかどうかについては、「含む」と思います。

人間を含む動物の口腔内には膨大な数の細菌が住んでいます。

咬むことによって傷口にその細菌が触れることになりますので、それ以外の傷とは分けて考える必要があります。

種類に限らず、動物による咬み傷には注意が必要です。

ただ、屋内にいる動物よりも室内で育てる犬・猫の方がリスクが少ないように思えますが、屋内であっても

  • カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症
  • パスツレラ症
  • イヌ ブルセラ症

などの感染症に注意が必要だと言われています。

「屋内=安全」だと言えないとなると、人間も同じように安全だと言えませんし、そうなると「インコは別」とも言えなくなってしまいます。

残念なことですが、インコによる咬み傷も、人間を含む他の動物と同じ程度に注意が必要で、その深さによっては医療機関を受診することが必要になります。

傷が真皮内に留まる浅い傷の場合、流水でしっかりと洗い、キズパワーパッドを使って自分で治療しても大丈夫だとは思いますが、動物による咬み傷は原則医療機関での受診が推奨されているということを頭の片隅に置いておく必要があると思います。

あとは自己責任で。。。

僕は今まで通りです。

でも、リスクがあることは頭に入れておきます。

それと皮膚科の先生から「インコに咬まれたことでアナフィラキシーショックを起こす症例はそこそこあるので注意してください」という言葉を思い出し、感染症以外にも注意しなければならないことを思い出しました。

極力咬まれないように、もっと工夫しないとダメですね。

精進します。

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