過去記事「ガッテン!で紹介されたイエテボリ テクニックできますか?」で、ライオン CheckUPフォームを使えばイエテボリテクニックも楽々実施できるってことをご紹介しましたが、実はもっともっと簡単な方法があったんです!!
その方法とは、
フッ素が入ったマウスウォッシュで食後に口をゆすぐだけ
それだけなんです!
これは盲点でした。。。
通常フッ素は歯磨き粉に入っているので、フッ素による虫歯予防効果は歯磨きとセットだとばかり思っていました。
でも、実はフッ素による虫歯予防効果は、歯磨きをするしないには関わらないんです。
下は一般社団法人奈良県歯科医師会のウェブサイトからの引用なのですが、
【Q10】フッ化物洗口前に、歯磨きは必要か?
歯磨きをしてもしなくてもむし歯予防効果はかわりません。しかし、歯磨きは歯肉炎の予防には不可欠なのでフッ化物応用と合わせて歯科保健指導を行って下さい。
これは非常に衝撃的な内容です。
要は虫歯を防ぐには洗口液または歯磨き粉に含まれているフッ化物が重要で、歯磨きをすることは虫歯予防ではなく歯肉炎の予防(歯周病の予防)に必要なだけなんです。
幼稚園・保育園や小学校なんかで、歯ブラシが虫歯菌をやっつける絵を見せられて、ブラッシングをしっかりしないと虫歯になるぞ!と脅されて育ちましたが、あれは間違っていました。(歯ブラシがやっつけるのは入歯なのかも)
多くの人が
- 虫歯は痛いし、歯医者は怖い
- でも、正しいブラッシングが面倒でサボる
- 虫歯になる
- 結局歯医者のお世話になる
の無現ループに陥ってきましたが、どうもこの無限ループは断ち切ることが出来そうですよ。
歯肉炎(歯周病)予防のためには、今後も歯磨きが重要で、不可欠なことは変わりません。でも、それは「歯肉炎(歯周病)予防のため」であって、「虫歯予防のため」ではありません。
虫歯予防のためには、食後にフッ素入りのマウスウォッシュで口をゆすぐ!それだけ!!
フッ素入りのマウスウォッシュは第1類医薬品なんです(歯磨き粉は医薬部外品なのに)
歯磨き粉には現在最大で1450ppmのフッ化物が配合されて、医薬部外品として売られています。
ドラッグストア以外でも、スーパーでもコンビニでも販売されています。
それは医薬部外品だから。
でも、フッ化物入りの洗口液(マウスウォッシュ)は第1類医薬品に指定されてしまっているため、歯磨き粉のように売ることができないんです。なので、目にする機会も余りありません。
第1類医薬品
第1類医薬品とは一般用医薬品(OTC医薬品)の1つで、一般用医薬品の中で最も副作用が生じる恐れが高い医薬品のこと。解熱消炎鎮痛薬の「ロキソニン」、胃腸薬の「ガスター10」など。
第1類医薬品は効果が高い分、副作用の危険も高いために特に注意が必要である。第1類医薬品を販売できるのは原則的に薬剤師に限られ、販売時には必ず購入者に対して薬の情報提供を行わなければならない。ただし、例外的に登録販売者・一般従事者も「薬剤師の管理・指導のもと」という条件下に限って、第1類医薬品を販売できる。
第1類医薬品の中にはスイッチOTC、ダイレクトOTCも含まれる。スイッチOTCとは医療用医薬品から一般用医薬品として販売されるようになったもの。ダイレクトOTCとは、販売当初から一般用医薬品として販売される製品のことである。
フッ化物入りのマウスウォッシュ(洗口液)が第1類医薬品に分類されている理由は、「フッ素」として配合されているフッ化ナトリウムが薬事法上「劇薬」に該当してしまうためです。
ただ、「劇薬」に指定はされていますが、適量であれば中毒を起こすことはなく安全なのですが、歯磨き粉と比べるとマウスウォッシュ(洗口液)は誤飲するリスクが歯磨き粉と比べると高い(※歯磨き粉は味と刺激が強くてたくさんは食べられないだろうってことのようです)ってことで、第1類医薬品に指定されているようです。
なので、大人が適切に使用する分にはリスクはありません。
誤飲のリスクを云々するのであれば、醤油も、もっと言えば塩も劇薬になってしまうような気もしますが。。。まぁ、いいですけど。
なので、第1類医薬品とは言うものの特性としては歯磨き粉と同じですので使用には問題はありません。購入が「棚から勝手にとってカゴに入れてレジを通すだけ」という訳には行きませんが、薬剤師を介して購入する場合はオンラインでの購入も可能になっていますので、ぜひ普及して行って欲しいと願っています。
現在購入が可能なフッ素入りのマウスウォッシュ(洗口液)のオススメ2点
2点って書きましたが、今のところ国内で買えるフッ素入りのマウスウォッシュはこの2種類位しかありません。
1本250ml入りで、約1000円。
一日一回でいいんですが、一回で10ml使うので、四人家族の場合は一日に40ml消費してしまい、1週間もたないことになってしまいます。
4人家族で毎日使用した場合、年間で14600mlを消費し、ボトルに換算すると58.4本。
59本だとすると年間59000円の出費に。。。
セルフメディケーション税制対象商品だとは言え、ちょっと出費が大き過ぎな感が。
まだ普及が少なすぎることが原因だと思いますので、これからフッ素入りのマウスウォッシュがどんどん普及して、価格が下がって、虫歯で苦しむ人が減るように祈っています。
1. クリニカ フッ素メディカルコート 250ml
信頼のクリニカブランド。
1日1回すすぐだけで有効成分のフッ化ナトリウムがすみずみまで行き渡り、歯にしっかり留まる事で再石灰化を促進します。再石灰化で歯質を強化され、酸に溶けにくくする事でムシ歯を予防します。
2. バトラー(BUTLER) エフコート
我が家ではバトラーの歯ブラシも使っていますが、なじみがない方も多いかも。
作っているのはサンスターですのでご安心ください。
ほんのりやさしいフルーツ香味がミント味が苦手な人におすすめです。
4人家族が全員で使うと高額になってしまうので、永久歯がまだ強くないこども(※使用する年齢は使用上の注意に従ってください)に使うようにして、高校生以上の大人はイエテボリテクニックを実施するのが現実的じゃないかなって思います。