実はテトラサイクリン変色歯です。小学生の頃から歯は黒く、ずっとコンプレックスでした。
このテトラサイクリン変色歯というのは、妊娠中の母親や永久歯の形成期のこどもがテトラサイクリン系の抗生物質を多くとった時に起こる副作用で、歯の表面ではなく、エナメル質や象牙質の質や量が変化することで、内側の組織に色素が沈着してしまうため、歯磨きをどれだけ頑張っても色は落ちません。
歯科医の先生によると、テトラサイクリン変色歯は余る強くないらしく、それに加えて砂糖ジャンキーだったのとものぐさで歯磨きをしっかりして来なかったせいで、成人して「歯は大事」と気付いた頃には既に手遅れ。。。
殆どの歯に治療痕がありますし、治療が原因で割れた歯が虫歯になって、大臼歯を1本失っています。
そんな生い立ちもあって、今は歯磨きはかなりしっかりやっている方だと思います。
歯ブラシはこまめに交換していますし、その度に違う歯ブラシを選んで、使い比べてしています。
その中で、気付いたのが
最強の歯ブラシって高いやつ?
ってこと。
高度成長期に多感な時期を送ったため、精神の根底に「重厚長大」志向があります。
何でもついつい「大は小を兼ねる」とか「量が多い方がいい」とか。それとバブル時代の影響もあって「高いものはいい」思ってしまいがち。さすがに歯ブラシの場合は「大は小を兼ねる」とは思いませんが、「高いものはいい」とは確実に思ってしまっていました。
ドラッグストアのデンタルコーナーに行くと、ずらっと並んだ数々の歯ブラシ。
98円とかで売られる安いものから、豚の毛の高級歯ブラシまで、とにかく色々な種類があって迷ってしまいます。
過去には「高いものはいい」と豚の毛の歯ブラシも使ったこともありますよ。
使い心地が特別にいいとは思いませんでしたし、時々抜けては口の中で歯磨きの邪魔をする豚の毛が厄介でした。。。
他にも色々高い歯ブラシを買ったことがありますが、
「高いだけにいい!」
と思ったことはほとんどありません。
ただ、ハンドル(柄)の握り具合は高いやつの方がいいかも知れません。滑り止めが付いていたり、手に合わせた立体的な形状をしていたり、確かに握りやすいものもあります。
でも、手の大きさはそれぞれですし、磨く時の持ち方の癖も人それぞれ。
だから、一般的な「持ちやすさ」が誰にとっても持ちやすいってことはありません。
それから、高い歯ブラシは、何種類者もの毛先が使われたり、毛の材質が部分部分で替えてあったり、毛先の長さが違ったり、毛の生えている向きが違うものまであります。
それで「こんなに汚れ落ちが違います」ってCMでアピールする訳ですが、これも額面通りの効果を感じたことはありません。
歯並びもそれぞれ、磨く癖もそれぞれ、それで誰にでも最高の磨き心地になるなんていう魔法の歯ブラシがある訳がないんです。
今話題の「奇跡の歯ブラシ」
まだ試したことはないんですけど、きっとしっかり汚れは落ちると思います。だって、そもそも歯ブラシですから。
でも、毛の生え方だけで奇跡みたいに汚れが落ちるなんて。。。
だから、僕は買わないと思います。(でも、テスト用に買うかも)
それよりも、歯ブラシで大事なのは、
- 毛先が開いていない(新鮮であれば新鮮である方がいい!)
- ブラシ・柄のサイズや形状が手に合っている
- 歯並びや磨く癖に応じて複数の歯ブラシを使い分ける
- フロスを使う(歯ブラシじゃないですが)
です。
どんな高い歯ブラシを選ぶかよりも、安くても自分にとって磨きやすくて、それぞれ違う歯の隙間にフィットするものを選んだ方がずっと大事。
だから、最強の歯ブラシって高いやつかも知れませんが、そうじゃないやつかも知れませんってことなんです。
98円の歯ブラシが最強の歯ブラシになる可能性だってあるんです。
でも、問題は使ってみなければ分からないってこと。
だから、歯ブラシ選びって結構厄介な作業だったりします。なので、「高いからきっといいんだろう」って信じてみたくなる気持ちも分かります。
毛先が開いていない(新鮮であれば新鮮である方がいい!)歯ブラシは効果最大!
歯ブラシの毛先が開いてしまうことは致命的です。
歯ブラシの毛が歯に対して垂直に当たらなければ、歯垢をかき出す効果はほとんどできません。床に貼り付いたガムをほうきで掃くみたいな感じになってしまいます。
新品の歯ブラシは毛先が同じ方向を向いていますが、使っていくうちに圧力で毛先が開いていきます。
もし裏側から見た時に、開いた毛先が見える状態になっていたら、汚れを落とす効果は62%まで落ちると言われています。そうなったら交換するように推奨されていますが、突然62%になる訳ではなく、使っていくうちに少しずつ毛先は開き、歯ブラシの効果は落ちていきます。
普通の磨き方をする場合は、一ヶ月に一度交換することを推奨されていますが、半月もすれば効果は大きく落ちています。
ですから、新品と同じ磨き方をしてしまうと汚れが完全に落ちない恐れがあります。
交換するまでの間、歯ブラシの効果は毎日落ちていくことを忘れずに、しっかり歯磨きをしたいですね。
そして、歯ブラシが自分に合っているかどうかではなく、「高いからいいだろう」って高いものを買ってしまうと、「もったいない」からと毛先が開いてしまっても使い続けてしまうなんてことになりかねません。
そんなことになってしまうのであれば、安い歯ブラシを早いサイクルで交換して行った方が遥かに歯磨きの効果は上がりますから、歯ブラシについては「もったいない」と思わずに済むような価格のものを選ぶのも大事だと思います。
僕にとっては、贅沢に使い捨て出来るのは98円~198円まで、かな。それを超えるともったいないお化けにやられます。。。
ブラシ・柄のサイズや形状が手に合っていると磨きやすいから磨き残しも減るはず
大人と子供は勿論、それぞれ手の大きさや形は違います。
それと同じように、口や歯の大きさも想像上に違っています。
大きな口や歯の大人が小さな子供用の歯ブラシを使えば磨き残しは少なくなるかも知れませんが凄く磨きにくいですし、こどもが大人の歯ブラシを使っては磨き残しが増えてしまいます。
やっぱりそれぞれの手や口にあった歯ブラシを選ぶことが大切です。
子供用や大人用という括りで最初は選び、その後は使いやすさや磨き残しの少なさを見ながら、少しずつ違った歯ブラシを試して、どれが合っているのか探って行きましょう。
ただ、残念なことに多くの歯ブラシは常にモデルチェンジを繰り返していて、次に買おうと思ったら同じものが見付からなかったりします。
そんな方には、定番モデルから選ぶことをお勧めします。
歯並びや磨く癖に応じて複数の歯ブラシを使い分ける習慣を!!
最近は「歯ブラシは2本以上」という人も増えたかも知れません。
でも、大多数は「歯ブラシは1本だけ」でしょう。
1本だけでも、磨き方を工夫すれば磨き残しを減らすことはできると思いますが、そんな苦労をするよりも、歯と歯の隙間や臼歯の合わせ面を楽に磨ける2本目を投入することをお勧めします。
もし初めての2本目を購入されるのであれば、やっぱりワンタフトブラシがオススメです。
我が家で現在使っているのはこちらの「ラピス」
ワンタフトも色々ありますので、手や磨き方に合ったものを選びましょう。
「ラピス」は少し柄が細いし、滑りやすいので、好き嫌いが分かれるかも知れません。
初めて買う時は、セットではなく、単品で、しかもドラッグストアで簡単に買えるものから始めた方がいいかも知れませんね。
僕も最初はドラッグストアで有名ブランドのものを買いました。
今、クリニカとかの有名ブランドのワンタフトを使っていない理由。。。
それは値段です。
でも、いずれまた戻るかも。
気軽に新品に替えられる位の値段も大事ですが、使い心地もやっぱり大事なので。
歯ブラシは値段よりも鮮度と使い分け
虫歯を起こさないための効果的な歯磨きに必要なのは、
- 歯ブラシの鮮度
- 歯ブラシの使い分け
だと信じています。
高い歯ブラシを一本買ったら虫歯の出来ないブラッシングが出来たらそれに越したことはないんですが、現実はそんなに甘くはありません。
歯並びが完璧な人ばかりではありませんし、仮に歯並びが完璧な人でも歯間や歯周ポケットを普通の歯ブラシではしっかりと清掃することはできません。
「できれば一本で」という気持ちはよく分かりますが、ここは幻想を捨てて、それぞれの歯並びに合った歯ブラシを揃えてみませんか?
その上で、ブラッシングだけでは落としきれない虫歯菌が出す酸から歯を守るためにも、フッ素(フッ化物)を1450ppm含んだ亜磨き粉を使って、イエテボリテクニックを使って歯磨きをすることをお勧めします。