過去記事「使用レポート パール金属 ブルーダイヤモンドコートのフライパン」で今使っていて少し疲れて来ているパール金属のフライパン28cmを買い替える予定と書いたんですが、義母さんが「Bellfinaダイヤモンドマルチパンガラス蓋セット(直径25cm)」を送ってくれたので、28cmの買い替えは延期になりました。
その代わりに、奥さんがお弁当を作る時に使っている小さなフライパン20cmを買い替えました。
価格は1207円!安く買えました!!
今まで使っていたのは、パール金属のストロングマーブルコートのフライパン20cm。
購入は2014年6月なので5年近く経過していますが、ほとんどお弁当専用に近かったので、使用回数は多くありません。100回使ったかどうか、という感じ。
今回購入したのは、前回と同じパール金属製ですが、ブルーダイヤモンドコートのフライパン20cmです。
パール金属は膨大な数の商品をラインナップして、次々に新製品を出してくるメーカーですが、自社で製造するよりも、新潟県三条市にある様々な協力メーカーに製造してもらっていますので、この二つのフライパンが同じ工場で製造されているかどうかは分かりません。
ブルーダイヤモンドコートのフライパン20cmはどこが違うの?
コーティングがより丈夫になりました!
今まで使っていたフライパンは、ストロングマーブルコートというフッ素樹脂加工がされていますが、今回買ったフライパンは、ブルーダイヤモンドコートが施されています。
ストロングマーブルコートを買った時は、凄くコーティングが強いという評判でしたが、その後に出たブルーダイヤモンドコートの方が強いと言われていますし、そのように感じます。
ストロングマーブルコートのフライパン28cmはコーティングが剥がれてしまいましたが、ブルーダイヤモンドコートは未だに剥がれたことはありません。細かいダイヤモンドの粒子が摩擦に負けない表面を作っているんだと思います。
「ダイヤモンド粒子入り」とか「チタンコート」とか、この類の宣伝文句には懐疑的なんですけど、ブルーダイヤモンドコートについてはダイヤモンドが効いているって感じます。
光を反射させるとキラキラ光って見えます。きっとこれがダイヤモンド粒子。
ちなみに2014年に買ったストロングマーブルコートの表面はキズも多く、べったりした感じ。
油をしっかりとひかないと直ぐにくっ付いてしまうのも分かります。
ブルーダイヤモンドコートの方が約60gも軽くなっています
重さは下の通り、ブルーダイヤモンドコートの方が63.5g軽くなっています。
小さな差ですが、フライパンを何度も振っていると結構差を感じるはずです。
種別 | 重さ |
ストロングマーブルコート フライパン20cm | 420.5g |
ブルーダイヤモンドコート フライパン20cm | 357.0g |
振った時に軽く感じるだけではなく、薄くなったために熱伝導が良くなって、早くフライパンが温まるはず。
パッと見は、ブルーダイヤモンドコートの方が重そうに見えます。
撥水力も比べてみました。 とうぜん新品の圧勝!
5年前に買ったものと新品との比較なので、不公平なのは分かっていますが、新品と使い古しがどの位違うのか、調べてみました。
まずはストロングマーブルコート。
霧吹きで10回水をかけて様子を見ました。
水はどんどん集まって玉になり、悪い感じではないです。
新品の方の水の弾き具合を見て、やっぱり新しい方が全然違うことに気付かされます。
水玉の盛り上がり方が違いますね。
使い古した方は、べちゃーっとしているので隣の水玉とくっついて大きくなってしまいますが、こちらは盛り上がっているので、独立した水玉が多く残っています。
これを基準にして、今後は霧吹きで水を掛ければどの位コーティングが劣化しているかの判断ができるようになります。
使用上の注意にすごくためになる情報がありました!
●調理の際は、油の温度が200度以上にならないようにしてください。
フッ素樹脂コーティングの使用温度の上限は260℃と言われています。260℃に到達すると熱分解によってヒュームと呼ばれる微細な粒子へと形態が変化して、それを吸い込んだ場合はポリマーヒューム熱と呼ばれる症状を発生させます。室内に鳥などがいる場合は、人間に症状が出る前に命を落とす恐れがあるものですので、絶対に260℃まで加熱してはなりません。
使用上の注意に、「油の温度が200℃以上にならないように」と書かれているのは、油の温度が200℃を超えたところから煙を発生させるため、調理中に油から煙を発生させないように火力を調節すれば200℃を超えることなく、安全に調理を行うことができるためです。
ですから、ブルーダイヤモンドコートのフライパンに限らず、フッ素樹脂加工のフライパンや鍋などで調理を行う場合は、
- 「油の温度が200℃以上にならないように」
- 「油から煙を発生させないように」
注意して安全に使いましょう!
●表面には目に見えない微細な孔(ピンホール)があります。調理物を入れたままにしておきますと油や調味料などが浸透して塗膜が浮き上がり剥がれる要因になります。防ぐためにも調理物を保存しないこと、使用後はきれいに洗うことが大切です。また、空だきや調理器具などによって損傷しはがれることがあります。
これは安全に関することではありませんが、フッ素樹脂コーティングがされたフライパンを長持ちさせるための秘訣です。
一見滑らかで孔なんてあるように思えないフッ素樹脂コーティングですが、実は表面にピンホールと呼ばれる小さな小さな孔があいています。高級でコーティングが剥がれにくいフライパンの場合、その孔が少ないらしいのですが、お求めやすい価格帯のフライパンの場合、どうしてもピンホール問題を避けて通ることができません。
そこで、ピンホールがあったとしても、極力ピンホールを通じて下地に油や調味料が到達して、腐食を起こし、フッ素樹脂コーティングが剥がれるのを防ぐためには、上に書かれたことに注意をしなければなりません。
ただ、フッ素樹脂コーティングがこびりつきを防ぐ効果自体がそれほど長い期間続くものではありませんので、ピンホールがあったとしても、
- 調理物を保存しない
- 使用後はきれいに洗う
の2点に注意して使用するだけで、フッ素樹脂コーティングの効果が持続する期間中は剥がれずに使い続けられると思います。(※ハズレをひいてしまった場合は別です。。。)