煩悩まみれの日々の中で気付いたことを書き連ねてます。インコ達が天使のように舞い降り、煩悩が消えるかと思いきや、新たにインコ欲が加わっただけ。インコに関する記事も多めです。

煩悩天国

アナログコンパス愛が止まらない

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今ではスマホに電子コンパスが入っていて、アプリを入れればアナログコンパスと同じように使うことができます。

おかげで地図を見る時にも方角が直ぐに分かりますし、地図が自分の向いている方向に向きが変わったりしてくれます。しかも、最近のスマホはナビになったりもして、本当に便利です。

それなのに、なぜいまさら「アナログのコンパスなの?」って思われるかも知れませんが、一番の理由は僕がコンパス好きだからですね。でも、それだけじゃないですよ。

もしハイキングやトレッキングに出掛けた時に、

  • 遭難してしまい長時間充電することができない場合
  • スマホが故障してしまった場合

などに備えてアナログコンパスを持っていくことは非常に重要です。

また、スマホを携帯したとしても、進路確認の都度画面のON・OFFを繰り返しているとバッテリーの消耗が激しく、いざという時にバッテリー切れを起こす可能性があります。そのためにモバイルバッテリーも持参するのも手ですが、装備が重くなってしまうのが難点です。

アナログコンパスはお守り程度の重さしかありませんので、スマホを携帯する場合であってもアナログコンパスを携帯し、方位の確認に活用することをおすすめします。

アナログコンパスにも色々あります

保育園時の頃、近所の駄菓子屋兼文房具屋でじいちゃんかばあちゃんに買ってもらったコンパス。どっちを向いても必ず北を指すというのがほんとうに不思議でずっと眺めていました。

あの時の感激をずっと忘れられず、気がつけば、コンパスを集めてました。

まずはSILVAのコンパス。

1932年にシェルストロム3兄弟によって考案されたSILVAコンパスは、世界で初めてオイルが封入され分度器機能を併せ持つコンパスとして世界に広まりました。軍用コンパスがNATOで正式採用されているなど、世界No.1のコンパスメーカーです。

中学の時、林間学校でオリエンテーリングをしましたが、持ち物欄に「SILVAコンパス」と書かれていました。でも、生徒が持ち寄ったものも、施設から貸与されたものも、どれもSILVAのコンパスではありませんでした。

オリエンテーリング用のコンパスは「SILVAコンパス」と呼ぶと思っていたっぽいです。ホチキスとかセロテープとかサランラップと同じですね。

この2つ以外にも行くつかあるんですが、登山用品と一緒に倉庫のどこかで眠ってます。

地味なアイテムですが、「Made in Sweden」です。そこがいいんですよねー。ボルボは買えませんが、SILVAなら買えます。黄色いヒモとブルーの配色がすごくSwedenな感じ。

SILVAコンパス

こちらはSUUNTOのコンパス。最近では腕時計の方が有名になってしまいましたが、1932年にオイルコンパスを発明したトゥオマス・ヴォホロネン氏が1936年にSUUNTOを創業してますから、コンパスの方が元祖です!

SILVAも1932年にこの手のコンパスを発明していて、どっちが先なのか気になるところです。

SUUNTOは「Made in Finland」。ムーミンの祖国。

SUUNTO

下のSUUNTOはL.L.BEANとのダブルネーム。

SUUNTO

下はK&Rのコンパス。日本で入手不能なため、イギリスから輸入しました。バカですね。。。

K&Rは「Since 1920」って書かれてます。となると、SILVAやSUUNTOよりも古いことになりますが、このあたりの関係性が気になります。

下のコンパスはすごく変わっていて、オイルが封入されているケースの上面が柔らかい素材でできていて、高度が上がった際にケースが膨張して磁針が外れてしまうのを防いでいます。普通のコンパスは磁針をケースの上面と下面で挟んで固定していますが、このコンパスは下からのみ固定しています。「ALPINE」という名称はその仕様のためでしょう。

裏面のミラーは万が一遭難した際の信号を送るためにも使えます。(使いたくないですね。)

K&Rは「Made in Germany」

SILVAやSUUNTOとは違った渋い魅力があります。

K&R コンパス

こちらもK&Rのレンザティックコンパス。

質実剛健な作りがいかにも「Made in Germany」

レンザティックコンパスは軍用に多く使われるタイプですが、このコンパスは軍用ではなく簡易測量用。

K&R レンザティックコンパス

専用のレザーケースが付属しています。

K&R レンザティックコンパス

これらは全てオイルコンパスでしたが、今でもオイルの入ってないコンパスも健在です。

ただ、オイルが入っていないコンパスは磁針のブレが大きいので、アウトドアで行動中に使用することを前提にした場合は、オイルコンパスを選んだほうがいいでしょう。

アナログコンパスのオススメと注意点

アナログコンパスにも色々種類があって、どれを買ったらいいか迷ってしまうと思います。

価格もタイプも様々ですが、やはり精度を含めた品質を考えると、

  • SILVA(SWEDEN)
  • SUUNTO(FINLAND)
  • YCMコーポレーション(JAPAN)

以上から選ぶと安心です。

YCMコーポレーションという名前はあまり馴染みがないかも知れませんが、貴重なMade in Japanのコンパスメーカーです。もしかすると、日本でオイルコンパスを製造しているのはここだけかも知れません。

レンザティックコンパスも製造していますし、マップコンパスなどのラインナップも充実しています。

下はYCMコーポレーションのマップコンパス。この他にも透明部分がルーペになっているタイプもあります。

他にもビクセンやケンコーがコンパスを扱っていますが、日本製のコンパスは恐らくYCMコーポレーションによるOEM、それ以外は中国製などですので、ビクセンやケンコーのブランド名だけではなく、製造国も確認することをおすすめします。

SUUNTOやSILVAは高いイメージがありますが、中にはお手頃のモデルもあります。

下のモデル(A-10NH)はMade in Finlandですが、現在¥1,482(2017年2月9日)。

下のSILVAは参考価格:¥4,212で、現在の価格は¥3,308 (2017年2月9日)と高い部類に入りますが、Made in Swedenではなく、Made in Chinaになってしまっています。

Made in Chinaが全て悪い訳ではありませんが、命を託すツールは極力信頼がおけるものを買うべきだと思います。SILVAもSUUNTOも中国工場の監督をしっかり行ってくれていると思いますが、やはり歴史の古い工場で製造された製品の方が安心感があります。

また、中国工場で製造する意味はコストの削減だと思いますが、上のモデルは価格が下がった感じがなく、敢えて中国で製造されたモデルを選ぶ意味があるのか微妙です。

下の2つ(No.3)は共にMade in Chinaのようです。

現在amazonで見つかるSILVAでMade in Swedenのコンパスは下のNo.54 ECH112だけかも知れません。

アナログコンパスを選ぶ上でブランドも大切ですが、生産国によってはかつての信頼性が期待できない可能性もありますので、アナログコンパスを選ぶ際には是非生産国もチェックしてくださいね。

日本でメジャーな「御三家」からは外れますが、北米では有名なMade in USAのBRUNTONという手もあります。

下はオイルが入っていないコンパス。

下はオイルコンパス。

北欧ブランドにはない魅力があって、ムクムクとBRUNTON欲しい病が。。。

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